コロナ感染者数推移グラフー月別累計-

コロナ感染者数をグラフ化しました!偏ったデータではなく、統計データに則って月別にまとめました。
(データはNHKのサイトに日毎、都道府県毎に表示されている数字を元にしました)

コロナ感染者数推移グラフ
―月別累計・全国版-

毎日発表される新型コロナウィルス感染者数を月毎に集計して2020年1月~2021年1月の推移をグラフにしてみました。
2020年1月16日~1月31日はJan-20、2020年2月1日~2月29日はFeb‐20…といった具合に集計しました。
全国コロナ感染者数・推移(月別)

年間で見てみると、大きな山が2つあることがわかります。
2020年8月の全国感染者数は31935人(この次の2020年9月では15025人となるため、”谷”が来ることで8月の山が強調される形となっています)、
2020年11月になると47141人(10月比⁺29618人、2.69倍))、12月で86400人(11月比+39259人、1.83倍)と増加を見せ、2021年1月で153976人(12月比⁺67576人、1.78倍)といった増加を見せていきます。

コロナ感染者数推移グラフ
―月別累計・大都市圏版-

続いて、大都市圏における推移を見てみます。
コロナ感染者数・東京・推移(月単位)
大局としては、主な都道府県も全国感染者数とほぼ同様の動きを見せていることがわかります。
一方で北海道(図では青線)だけが11月を最大値として徐々に右肩下がりになってきていることも見て取れます。

更に東京都の右肩上がりの具合が他の大都市と比べてもかなり高いことが見て取れます。
因みに東京都は
8月:8126名
9月:4918名(前月比‐3208名、0.61倍)
10月:5350名(前月比⁺432名、1.09倍)
11月:9850名(前月比⁺4500名、1.84倍)
12月:19245名(前月比⁺9395名、1.95倍)
1月:39664名(前月比⁺20419名、2.06倍)
といった推移を見せています。
東京都に限って言えば、等差数列的な増加よりは等比数列的な増加に近いことが言えそうです。
10月以降の増え方で言えば、前月比1.84倍→1.95倍→2.06倍の推移ですが、
これは1.06を掛けていったときの増え方です。
もしこのモデルを当てはめて、1月以前と環境が変わらないのであれば、
2月は1月比2.18倍程度の月間感染者78000名(2月が28日までしかないので、28/31を乗じました)が見込まれる…といった試算が出てきてもおかしくはなさそうです。

幸い、緊急事態宣言が奏功しているのか一日の感染者数が1000人を下回っている日が続いていますが、
上記したような数字が潜在していると仮定すると、油断は出来ない情勢かと思います。

コロナ感染者数推移グラフ
―月別累計・首都圏版-

続いて、関東首都圏を見てみます。
コロナ感染者数・首都圏推移
東京と似たような動きをしているのが神奈川県(図では青線)です。
その他、千葉県・埼玉県といった東京都に隣接する県が近い動きを見せていると言えます。
一方で茨城県・栃木県・群馬県は微増の動きを見せるものの、首都圏のような急激な増え方はしていません。

コロナ感染者数推移グラフ
―月別累計・まとめ-

統計データ自体はNHKサイトに出ているので、誰でも入手可能です。
また誰が観ても同じデータを参照することになります。
感染者数そのものについては、「検査数が少ない」「本当はもっといる(潜在バリュー)」などの議論もありますが、
それらを統計的に検証することは不可能の為、前提条件に加えていません。
あくまで「認知された感染者数」の推移を追ってみました。
(本当はこうした統計の誤差を防ぐためにも、調査開始から調査終了まで、調査対象の周りは同条件でのデータ集計が求められます…。ってこれ社会調査の超基本なんだぞ!)

ポイントはこれらのデータは手間さえかければ誰でもアクセス可能だということです。
(月別にはまとまっていないので自分で足し算する必要はありますが)

今回の考察では、
・東京都(あるいは首都圏の1都3県)の増え方が、他の道府県と比較してもかなり異質であること
・一方で北海道では微減を見せており、何が異なるのかは個別に調査が必要
・その他の県は増加傾向ではあるが、微増にとどまるケースが多い
(因みに12月に⁺2000人と急激に増えて、1月で―900人弱と急激に減った広島県というケースもあります)
をご紹介しました。

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