フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集

Jリーグの楽しさを存分に味わえる一戦!
戦術レビューとデータで素晴らしい試合を振り返ります!!

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-見どころと概要-

”三笘対策”のセレッソが、大久保選手の素晴らしい2ゴールでリードを作りましたが、
昨シーズン(或いはそれ以前)から積み上げてきたものをこの試合でも結実させたフロンターレが3ゴールを奪って勝利をおさめました。
「3点目を奪う」を公言している鬼木監督のプランを有言実行するフロンターレの強さが際立ちました。
また昨シーズンからの堅守イメージと、クルピ監督の若手育成のイメージが融合しつつあるセレッソの今後が楽しみになる試合でもありました。

大久保選手のシュート技術の高さとチョンソンリョン選手の高いセービング能力の対決、
三笘選手に対する坂元選手&松田選手のサイドでの駆け引き、
クルピ監督が登用する若手の躍動-西尾選手の動きは今野選手を彷彿とさせる、バックステップの速さなどなど、見どころタップリです。

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-フロンターレスタメン&サブ-

監督
鬼木達

4-2-3-1

GK
チョン・ソンリョン

DF
RSB山根13
RCBジェジエウ4
LCB谷口5
LSB旗手

MF
DHシミッチ6(→64分OUT)
LIH田中25(後半からRIH)
RIH脇坂8(後半からLIH)(→79分OUT)

FW
RWG家長41(→90分OUT)
CFレアンドロ・ダミアン(→90分OUT)
LWG三笘18(90分OUT)

サブ
塚川3(→64分IN)
車屋7
小林11(→90分OUT)
長谷川16(→90分OUT)
遠野19(→90分OUT)
橘田22(→79分OUT)
丹野27

ゼロックススーパーカップから引き続き、3戦連続で同じスタメンの構成です。

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-セレッソスタメン&サブ-

監督
レヴィ―クルピ

4-2-3-1
GK
キム・ジンヒョン

DF
RSB松田2
RCB西尾33
LCB瀬古15
LSB丸橋14

MF
LDH原川4(前半途中からRDH)
RDH藤田5(前半途中からLDH)(→68分OUT)
RSH坂元17
OH清武10
LSH高木13(→58分OUT)

FW
CF大久保20(→85分OUT)

サブ
進藤3
西川18(→58分IN)
松田22(→85分IN)
小池26
加藤29(→68分IN)
松本40
松井50

開幕戦でゴールを挙げた大久保選手が引き続きスタメン。
ケガの影響で開幕節から2名が変更されています。

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-フロンターレ戦術-

攻撃時は普段はRIHをやることが多い田中選手を左に配置し、脇坂選手を反対の右に配置する形で試合をスタート。
シミッチ選手はシンプルにはたくことが多いですが、開幕節よりはミドルパスも使うことが増えたように思います(チーム戦術的な部分なのか、個人戦術の部分なのかまでは判定できませんでしたが)。
左サイドでは三笘選手がワイドに張り、ハーフレーンをその後ろのLSB旗手選手が使う形。流れによっては前半16分過ぎのようにLSBの旗手選手がセンターレーンから右サイドまで顔を出すこともありました。19分過ぎには三笘選手が内側に入り、旗手選手がワイドから中に切れ込んでシュートを打つなど、左からの攻撃もアクセントになっていました。
途中交代の選手たちも出場時間の長短に関わらず特長を出しました。橘田選手や塚川選手も長所を出し、塚川選手はいい場所でのシュートもあり。
長谷川選手も持ち味のドリブルで左サイドでボールを持ちあがるシーンもあり、
小林選手は短い時間で2本のシュートを放つなど層の厚さも見せました。

1点目は家長選手が時間を作ったことでできたスペースを脇坂選手と山根選手が使ったところからのクロスをレアンドロ・ダミアン選手がスーパーボレー。
”いい時間帯”での同点ゴールとなりました。レアンドロ・ダミアン選手のシュートセンスが本当に素晴らしいゴールでしたし、そのシュートに至る過程も昨シーズンから引き続くフロンターレらしいゴールでした。
2点目もフロンターレらしい形。
谷口選手の大きなサイドチェンジ
→家長選手が幅を取る
→右奥まで侵入してギャップを形成
→田中選手に戻す
→同時に山根選手がハーフレーンに走りこむ
→そこに田中選手からのパスが出る
→山根選手はハーフレーンの一番奥まで行ってからクロス
→レアンドロ・ダミアン選手のヘッド
素晴らしい崩しでのゴールでした。これぞフロンターレ!というゴール。
3点目は三笘選手の技術と駆け引きで生まれたゴールでした。三笘選手がPA角でいい形で貰うと、幅の広いエラシコで一人目のマーカーだった坂元選手をはがし、
レアンドロ・ダミアン選手とのワンツーで松田選手をはがしたところで勝負あり。
常に二人で対応していたセレッソの坂元選手&松田選手を、驚異的な技術で攻略してしまいました。

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-セレッソ戦術-

守備時は4-4-2となって、2ライン+清武選手大久保選手の二人で蓋を閉じる形です。大久保選手はジェジエウ選手などのバックパスを虎視眈々と狙っていて、前半14分にはあわやというシーンもありました。
2ライン間をかなり狭めて自由に使わせないような意図が徹底されており、
両SHの選手もかなり絞ってスペースを消すようにしていました。フロンターレの両WGやIHに対してかなり厳しく挟みこむのが、試合前から打ち合わせされていたように感じました。
攻撃時はワイドの坂元選手と高木選手がハーフレーンから内側に入り、外側のスペースを両SBが使うことが徹底されていました。そしてこのSBに配球するのが原川選手の役割です。原川選手にボールが入りかけるとSB(特に松田選手)がすぐに走り出そうとする動きがあり、信頼関係の厚さを感じます。清武選手の他にも「止めて・蹴る」に圧倒的なストロングポイントを持つ選手=原川選手がいるのが今シーズンのセレッソの強みに直結しているのではないでしょうか。
坂元選手は2020シーズンはかなりワイドに張る頻度が多く、PA脇に顔を出すことが頻出しましたが、今シーズンはプレーエリアのイメージが少し変わったかもしれません。また守備でもかなり精力的に動き、松田選手とのペアで三笘選手をはめようとする球際の強さも発揮していました。更なる成長が見込まれます。
西尾選手はレアンドロ・ダミアン選手の対応に苦慮しましたが、体の向きとは違う方向へも細かく速く動けるので、これからも多くの経験を積んでいくことで日本を代表するCBになっていきそうです。

1点目は”等々力に帰ってきた男”大久保選手のファーストシュートがゴールに結びつきました。
このシーンの前では三笘選手が仕掛けようとしたところを止めたことでフロンターレの左サイドから侵入したいったことによるものでした。それにしても大久保選手の素晴らしいシュートでした。
2点目はFKからの流れでしたが、松田選手の素晴らしいクロスでGKを超えたところで一つは勝負があり。ここでも大久保選手の素晴らしい動き出しでGKを超えたゾーンに入り込む動きがあったのも得点に繋がった要因の1つで、これだけ素晴らしいプレーが2つ重なると得点になりますね。(GKのチョン・ソンリョン選手は松田選手がもう一度持ち出すと思っていたのかもしれません。それより早いタイミングで蹴りこんできた松田選手の判断とボールの質が素晴らしかったです)

決勝点となった3失点目のシーンでは最終的なマーカーだった松田選手の裏を取られた形になってしまい、その瞬間だけ見ると「裏を取られなければ」と思えてしまいます。が、それまで2ゴールを上げていたレアンドロ・ダミアン選手にボールが入る、かつ、エリア内でもあり無理が利くレアンドロ・ダミアン選手の能力を考えると、レアンドロ・ダミアン選手に寄せなくてはと思える部分も十分理解できます…。相手の三笘選手とレアンドロ・ダミアン選手二人の技術と駆け引きのレベルの高さを褒めるべきでしょう。

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-フロンターレ監督コメント-

〇試合前
-開幕戦はゼロックスの課題を修正、そこから更に確認したものは?
「やはり3点目を取りに行く。継続してそういうものの積み上げ(ていこうと)」

-クルピ監督のセレッソは?
「攻撃的になったかな、と。前線が流動的。あとやはりクロスは特徴的ですね」

-この一戦でこだわっていきたいところ
「やはり勝利。あとは3点というものを掲げていますので、得点というものに貪欲にあり続けたいと思います」

〇ハーフタイム
「ファーストディフェンスをもっとはっきりさせること。クロスをあげさせないこと。攻撃はやり続けろ。2点目3点目を取ってこい」

〇試合後
-見事な逆転勝利。率直な感想を
「前半で2失点してしまったので、そこは残念なところもあります。そのあとも慌てずにやり続けられたので。我慢強くやればひっくりかえせる自信がありました。選手たちもよくやってくれたと思います」

-相手の前へ前へを受けてしまった印象も
「そこまでは思ってないですけども。前からくるのもわかってましたし。元気があるときはああいう形にもなるのかな、という想定もしていました。が失点しまったので受けてしまったという印象もあるのかな、と。90分間通してやり続けてくれたかな、と思います」

-効果的なサイドチェンジも。攻撃の手ごたえは
「サイドチェンジは使うべきでしょうし、中からいけるのであれば中からいってもいいですし。相手を観られると得点というところではいいのかな、と思っています」

-3点取っての勝利
「2点とられているので。そういう意味では3点ではなくて、4点5点と取らなくてはいけないと思っています」

-連戦となります
「総力戦だと思っているので。全員で勝ち続けたいと思っています」

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-セレッソ監督コメント-

〇試合前
-昨シーズンとのチャンピオンとの戦い、どういうことが重要になりますか?
「優勝したチームなので、我々よりもベースの力はあるのではないかと思っています。ただし、試合になると何が起こるかわからない。我々にとってもチャンスはある、そういうゲームになると思っています」

〇ハーフタイム
「カウンターを狙おう。ボールを下げるな。球際もっと強く」

〇試合後
-2度リードを奪いながらの敗戦。どのように振り返りますか?
「開幕の試合に比べるとケガの関係で先発が2人変わり、入国ができない選手もいる。今日試合に出た選手は我々のアグレッシブな姿勢を見せてくれた。攻撃は前にむかっていくところが出た。守備は修正が必要」

-後半逆転され、押し込まれる時間が続いた。どういった対応が必要だった?
「先程も言いましたが、先発が2人違う。交代で3人変えるのも難しいところ。対戦相手の川崎のように強い相手に対して、試合のなかで人を変えながら戦っていく部分もあった。それでも勇気をもって戦ってくれた。そういったところはプラスに捉えていきたい」

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-フロンターレデータ前半まとめ-

〇前半終了時
1得点
シュート7
枠内シュート4
ボール支配率66%
パス(成功率)413本(88%)
オフサイド1
コーナーキック6
ファウル8
警告/退場 0/0

〇前半終了時走行距離
6.8㎞シミッチ
6.2㎞脇坂
5.9㎞田中
5.9㎞旗手

〇前半終了時スプリント回数
11回三笘
10回レアンドロ・ダミアン
10回旗手
9回脇坂

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-セレッソデータ前半まとめ-

〇前半終了時
2得点
シュート5
枠内シュート3
ボール支配率34%
パス(成功率)162本(72%)
オフサイド0
コーナーキック0
ファウル1
警告/退場 0/0

〇前半終了時走行距離
6.5㎞清武
6.4㎞藤田
6.4㎞原川
6.3㎞高木
6.1㎞坂元
5.9㎞松田

〇前半終了時スプリント回数
15回高木
12回坂元
9回大久保
6回原川
6回清武
6回松田

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-フロンターレデータ試合通算まとめ-

〇終了時
3得点
シュート15
枠内シュート10
ボール支配率65%
パス(成功率)790本(89%)
オフサイド2
コーナーキック9
ファウル17
警告/退場 0/0

〇試合終了時走行距離
チョンソンリョン4.9㎞
山根11.3㎞
ジェジエウ10.0㎞
旗手12.0㎞
谷口10.6㎞
長谷川0.8㎞
橘田2.4㎞
田中12.3㎞
塚川4.1㎞
シミッチ9.3㎞
脇坂10.4㎞
小林0.7㎞
三笘11.0㎞
遠野0.8㎞
家長9.1㎞
レアンドロ9.7㎞
チーム合計119.3㎞

〇試合終了時スプリント回数
チョンソンリョ0回
山根19回
ジェジエウ15回
旗手30回
谷口11回
長谷川5回
橘田4回
田中18回
塚川5回
シミッチ9回
脇坂17回
小林0回
三笘19回
遠野3回
家長9回
レアンドロ18回
チーム合計182回

〇試合終了時シュート本数
3本レアンドロ・ダミアン
3本ジェジエウ
2本小林
2本三笘
1本塚川
1本山根

フロンターレ×セレッソ 戦術レビュー&データ集
-セレッソデータ試合通算まとめ-

〇試合終了時
2得点
シュート11
枠内シュート6
ボール支配率35%
パス(成功率)318本(76%)
オフサイド0
コーナーキック3
ファウル8
警告/退場 0/0

〇試合終了時走行距離
キム4.8㎞
丸橋10.9km
瀬古10.1㎞
松田(陸)11.2㎞
西尾10.3㎞
清武12.4㎞
坂元11.9㎞
西川4.5㎞
原川12.7㎞
藤田9.1㎞
高木7.9㎞
大久保9.9㎞
松田(力)1.3㎞
加藤3.5㎞
チーム合計120.6㎞

〇試合終了時スプリント回数
キム1回
丸橋9回
瀬古9回
松田(陸)13回
西尾11回
清武10回
坂元24回
西川9回
原川11回
藤田9回
高木18回
大久保18回
松田(力)5回
加藤11回
チーム合計158回

〇試合終了時シュート本数
6本大久保
2本高木
1本清武
1本西川

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