ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析

無敗同士の対戦!”ウノゼロ”グランパスと、タレント豊富なヴィッセルの魅力あふれる試合。グランパスの堅守の秘密を考察!!

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-ヴィッセルスタメン-

監督
三浦 淳寛

4-4-2

GK
前川1

DF
RSB山川23(OUT 64分)
RCB大崎25
LCBフェルマーレン4
LSB酒井24

MF
LDH山口5
RDH安井14(OUT 46分)
RSH増山37(OUT 64分)
LSH佐々木22(OUT 84分)

FW
CFドウグラス49
CF郷家7(OUT 46分)

サブ
GK廣永32
DF菊池17
DF初瀬19(IN 64分)
MF井上20(IN 46分)
MFサンペール6(IN 46分)
FW藤本9(IN 84分)
FW古橋11(IN 64分)

佐々木選手など4人が今シーズン初スタメン!

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-グランパススタメン-

監督
マッシモフィッカデンティ

4-2-3-1
GK
ランゲラック

DF
RSB宮原6
LCB丸山3
RCB木本14
LSB吉田23

MF
LDH長澤5(OUT 77分)
RDH稲垣15
RSHマテウス16(OUT 89分)
OHシャビエル10(OUT 59分)
LSH齋藤19(OUT 59分)

FW
CF山崎9(OUT 77分)

サブ
GK武田21
DF中谷4(IN 89分)
DF森下17
MF米本2(IN 77分)
MF柿谷8(IN 59分)
FW相馬11(IN 59分)
FW前田25(IN 77分)

移籍してきた齋藤選手が初スタメン!
一方、フル出場が続いていた中谷選手、米本選手がベンチで休養。

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-ヴィッセル戦術-

守備時は4-4-2を形成して、特にマテウス選手を前後で挟み込もうという意図が感じられました。
実際に酒井選手と山口選手で強くプレッシャーにいくシーンがあったので、この辺りは三浦アツ監督の言う「守備のインプット」だったのではないでしょうか。
名古屋の攻撃の最大のストロングポイントなので、ここをどうするかは監督の手腕の見せ所ですね。
一対一での潰し役としても、ビルドアップの起点としても大崎選手が貢献していました。マイボール時は斜めの位置関係にある安井選手にシンプルにつけることもあれば、少し持ち上がって角度をつけるなど細かい工夫もしていました。また守備時も山崎選手へのロングボールを潰す役割も担っており、攻守の起点となっていました。
安井選手が2ラインの前で受けてから2ラインの間に入れるパスに対してグランパスの守備意識が高いことを見てか、リードされた後半の頭からサンペール選手と井上選手を投入して変化をつけようと試みていました。サンペール選手の配球能力で2ラインの間にボールを入れ、井上選手の技術でタイトなスペースでもキープをする試みをする意図だったのかと思います。

失点シーンでは増山選手のパスミスが起因となってしまいましたが、その前のボール奪取は素晴らしいものだっただけに悔やまれる形になってしまいました。
でも意外とああいう「良い形で奪った後」というのは良い形過ぎて周りが淀んでいることが多いんですよね…。淀みを直せるような流れが全体にあれば…。

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-グランパス戦術-

守備時は4-4-2となって2ラインを形成します。2のRCFにはマテウス選手、RSHにガブリエルシャビエル選手を配置して、奪った後の攻撃を強くイメージしています。
前半途中からはマテウス選手とガブリエルシャビエル選手の配置を入れ替えることもしていました。これはヴィッセルが、シャビエル選手の立ち位置や相性を考えて、シャビエル選手の周囲を使って組み立てようと意図していたことを確認した為に加えた微調整のようにも見えました。こうした微調整を試合の流れを見て行えるのがグランパスの強さを象徴しているように思います。
グランパスの2ラインの間が非常にタイトで堅守を生んでいます。更に、少しバランスが崩れかけたら、その間のスペースを埋めるように各選手が移動することを繰り返します。前半の走行距離トップが長澤選手、にも関わらず長澤選手のスプリント回数が上位に来ないのは、長澤選手が中距離を斜めや横に動いてバランスを取っていることの証左です。このバランスを取る為の動きがかなり速い。
最終ラインはPAの少し前から10m程に設定して、2ラインはとにかくタイトに、2トップはその2ラインから少し離れてもいい、という約束事があるように思えます。安井選手が2ラインの前で受けて、2ラインの間に縦パスを入れてバランスを崩すことを試みていましたが、縦パスへの反応が異様に早く、受け手がすぐ潰されるようなシーンがありました。チームとしてこの2ラインを締める意識が徹底しているようです。
また堅守のグランパスを個人で象徴するのが木本選手で、良い意味で大きく動き過ぎず、立ち位置を細かく微調整することを繰り返して、常に良い態勢・良い位置で守備が出来るように工夫しています。そして相手FWのドウグラス選手にボールが入ると予期すれば厳しく行ってボールを触らせない…。更に足元の技術もあるので、グランパスの後方が安定することに大きく貢献しています。
稲垣選手が前後に大きく動くことが可能なのも2枚のCBの安定感が大きいのではないでしょうか。
パス本数は382本で神戸の半分程度というところでしたが、それでも枠内シュート5本を生みつつ、
なによりとにかく「堅い」という印象の試合運びでした。

先制点は稲垣選手の素晴らしいミドルシュートでした。が、その前にもGKのミスを逃さず狙っていたので、稲垣選手のゴールに向かう準備の良さがこのシュートを生んだと思います。シュートそのものも素晴らしいですが、そのシュートのための準備を怠っていない辺りに稲垣選手のサッカーに対する真面目さがうかがえます。なんと稲垣選手は12.0㎞の走行距離!

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-ヴィッセル監督コメント-

〇試合前
-昨日のMTGはいつもより時間をかけたということで、強く伝えた点は?
「攻撃も守備も、両方とも伝えたいことがあったので。修正点のところ。失点は防げないものではなかった、としっかり伝えました」

-堅守の名古屋。崩すイメージ、ポイントは?
「選手の立ち位置が重要になってくる。いい立ち位置を取りながら、ピッチ全体を使って、ボールホルダーを追い越していく動きが必要になってくる」

-今季初先発の名前も。チャレンジして貰いたいところは?
「全ての選手は非常に練習していてもいい。使いたい選手は大勢いる。普段の練習通りにやってもらえればいいプレーは出来ると思っている」

〇試合後
-悔しい配線
「失点した時間帯は単純なミスが多すぎた。あり得ないミスが続いたから相手のペースになる。基本的に1試合を通じてゲームをコントロールをすることができた。一瞬の隙をつかれるのは自分たちのミス。後半はチャンスもあった。そこには修正できた。負けは気持ちよくない」

-先に失点して難しくなってしまった。ピッチで出したかったものは?
「名古屋さんは1点取ったアウェイもあり、守備を固めてきた。攻撃のアイディアをもっと積極的に。あれだけ人数固められたら難しい」

-連戦。次に向けて
「気持ち切り替えてすぐ試合ありますから、いい結果出せるようにやっていきたい」

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-グランパス監督コメント-

〇試合前
-中二日。神戸戦に向けて確認した部分は?
「この日程ですと、トレーニングはリカバリーメイン。柏との一戦は強度の高い一戦だった。必要なことは頭の中に入れるという作業をしてきた。しっかり今日出る選手がやってくれると思う」

-新戦力も3名がスタメン。ポイントは?
「今日までの間に、日程的なところでフレッシュな選手を使いたい。起用は大きく変わる。どういうメンタル、コンセプトを以てやらなくてはいけないことは理解してくれていると思う」

〇試合後
-今日も1-0。振り返って一言。
「試合開始から凄いいい形。前半は今シーズンで一番良かった。後半は疲れが出てきた中で、グラウンドが滑りやすいというのは警戒していた。重たくプレーしていた。交代選手を使いながらなんとか乗り切った。後半もチャンスは作られていない。ゲームコントロールできた」

-これで開幕4連勝。
「いろんなことを気にかけながら作業していかなくてはいけない。今年から来た選手たちも、名古屋でどう取り組むかはこだわりながらやってくれている。まだまだ強くならなくてはいけないが、このまま突き進みたい」

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-ヴィッセル前半終了データ-

得点0
シュート2
枠内シュート1
ボール支配率58%
パス307本(85%)
オフサイド0
コーナーキック1
ファウル8
警告・退場 0・0

〇走行距離
6.2㎞安井
6.0㎞郷家
5.7㎞山口
5.7km佐々木
5.6㎞酒井

〇スプリント回数
16回増山
13回ドウグラス
13回佐々木
8回郷家
8回山川

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-グランパス前半終了データ-

得点1
シュート4
枠内シュート3
ボール支配率42%
パス218本(76%)
オフサイド0
コーナーキック2
ファウル5
警告・退場 0・0

〇走行距離
6.4㎞長澤
6.2㎞稲垣
6.0㎞シャビエル
5.8㎞山崎
5.6㎞マテウス

〇スプリント回数
15回マテウス
11回シャビエル
9回吉田
9回山崎
9回丸山

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-ヴィッセル試合通算データ-

得点0
シュート9
枠内シュート4
ボール支配率64%
パス719本(85%)
オフサイド0
コーナーキック2
ファウル13
警告・退場 1・0

〇走行距離
11.2㎞酒井
11.0㎞ドウグラス
11.0㎞山口
10.6㎞大崎
10.5㎞郷家
10.5㎞フェルマーレン
チーム総計117.6㎞

〇スプリント回数
21回ドウグラス
20回増山
17回古橋
14回郷家
14回山口
チーム総計171回

ヴィッセル×グランパス 戦術レビュー&分析
-グランパス試合通算データ-

得点1
シュート6
枠内シュート5
ボール支配率36%
パス382本(69%)
オフサイド0
コーナーキック3
ファウル8
警告・退場 0・0

〇走行距離
12.0㎞稲垣
10.6㎞長澤
10.4㎞丸山
10.4㎞マテウス
チーム総計116.8㎞

〇スプリント回数
22回マテウス
17回山崎
16回吉田
15回宮原
13回シャビエル
チーム合計157回

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