横浜FC<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
Jリーグ2021年シーズンの戦力分析!横浜FC編。
三浦カズ選手だけではない、ベテラン攻撃陣と若手中盤選手の融合に注目です!
横浜FC<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-2020シーズン成績の振り返り-
順位:15位
勝ち点:33
勝利数:9
引き分け:6
負け:19
得点:38
失点:60
得失点:-22
下平監督の下でボールを大事にする4-4-2でのポゼッションサッカーを志向。
FW陣には一美選手(4得点)、斉藤光選手(3得点)らがいたものの、絶対的な存在となるような選手は現れず、チーム全体として1試合1得点ペース。
チーム得点王は7得点のMF松尾選手。
ルーキーの瀬古選手はボランチはSBなどマルチに起用されてチームトップの33試合の出場。
DF陣では伊野波選手(19試合出場)や袴田選手(27試合出場)の安定感が光ったものの、ヨンアピンはケガに泣かされ5試合出場となり、チーム全体としては60失点…。
松尾選手や瀬古選手ら、若手が多くの経験を積みつつ、J1で戦える姿を見せてくれたのは光明と言えます。
横浜FC<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-移籍OUT-
FW:
瀬沼(完全)→金沢
皆川(完全)→仙台
草野(レンタル)→山口
一美(レンタル終了)→ガンバ
斉藤光(完全)→ロンメル
MF:
レアンドロドミンゲス(満了)→未定
佐藤(完全)→山口
中山(完全)→清水
DF:
志知(完全)→福岡
星(レンタル)→松本
熊川(レンタル)→YS横浜
小林(レンタル終了)→神戸
GK:
竹重(完全)→相模原
攻撃を牽引してきた一美選手がレンタル終了に伴い、ガンバ大阪へ。
スーパールーキーの斉藤選手がベルギーリーグへ挑戦。
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-移籍IN-
FW:
渡邉(完全)←G大阪
伊藤(完全)←鹿島
クレーべ(完全)←千葉
ジャーメイン(完全)←仙台
MF:
高橋(完全)←鳥栖
小川(完全)←神戸
DF:
韓(完全)←秋田
岩武(完全)←浦和
中塩(完全)←甲府
前嶋(レンタル復帰)←水戸
高木(大卒)←法政大学
GK:
猿田(レンタル)←G大阪
大内(レンタル復帰)←YS横浜
攻撃陣に経験豊富な渡邉選手・伊藤選手が加入。
守備的中盤、DFができる高橋選手やサイドで活きる岩武選手も加わりました。
横浜FC<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-補強方針とピックアップ選手-
総勢11名の新加入選手となりました。
GMによると、
補強重点ポイントの1つ目は得点を獲れる選手であること。クレーべ選手(J通算65試合24ゴール)や渡邉選手が該当します。
2つ目は経験のある選手であること。何をしなければならないのかをわかっている選手。
3つ目は下平監督が進めていくサッカーを具現化できる選手であること。昨シーズンよりもプラスになるイメージでの補強。
2020シーズンは後方からのビルドアップをベースにポゼッションサッカーを志向しました。
フロンターレ戦でもポゼッションで渡り合った2020シーズン半ばの試合は素晴らしかったですね。
2020シーズンの主なデータとして、
ボール支配率は51.3%で8位、
アタッキングサードでの平均時間は5分35秒で10位、
ミドルサードでの平均時間は12分35秒で10位、
ディフェンシブサードでの平均時間は12分11秒で2位、
PA内侵入回数は352回で14回、
シュート数は305回で15位
でした。
ディフェンシブサードでの時間が長いというのが大きな特徴ですね。
持たされている部分がある、というようにGMも分析しているようです。
シュート本数は少ないが、その手前まで行けている、ということも10位ということに表れているようです。
攻守に主導権を握ってアグレッシブにやっていき、
先制したにも関わらず勝てなかった試合が先制14試合中の半分あったことから、先制した後も守りに入らずに2点目以降を狙っていくことを2021シーズンも志向している模様です。
渡邉選手は国見高校から早稲田大学を経てプロ入りして4チームを渡り歩き、2021年で35歳となるベテラン。
伊藤選手も鹿島での実績を持つ、ボールがないところでの動きに特徴のあるベテランです。
シーズン全般を通して常に先発フル出場…となるのは難しいかもしれませんが、
昨シーズンの得点力不足を解消する為に大きな役割を果たしてくれそうです。
また、ヴィッセルの下部組織で育ち、ヴィッセルで活躍してきた小川選手にも注目したいと思います。
2020シーズンの横浜FCはポゼッション志向の半面、スピードやインテンシティという点に特徴を持つ選手はあまり多くありませんでしたが、
(その要素を斉藤光毅選手が表現していた部分もありますが移籍)
小川選手はスピードやインテンシティに特徴を持つ選手。
フィットすれば横浜FCに新しい風を吹き込んでくれそうです。
横浜FC<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-まとめ-
若手の松尾選手・瀬古選手を継続戦力としつつ、
攻撃陣にベテランの渡邉選手・伊藤選手と中堅の小川選手を加え、2020年シーズンからの積み上げを図っています。
現実的な目標はJ1残留となってくるかと思いますが、若手選手の奮起によっては目標達成も色濃くなってくると思います。
課題となってくるとしたら、選手層の薄さ。
前半戦の過密日程の中で獲得したベテラン選手がフル稼働できるかどうか…。
また更にその先として選手がフル稼働できない中でもポゼッションサッカーを継続するのかどうか…。
下平監督のマネジメント手腕にも注目が集まります。