レッズ×FC東京 戦術レビュー&データ集
Jリーグ開幕節の浦和レッズとFC東京の試合速報と最速レビュー!!
選手個人にもスポットを当ててます。
レッズ×FC東京 戦術レビュー&データ集
-レッズスタメンと基本布陣-
監督
リカルド・ロドリゲス
4-2-3-1
GK
西川1
DF
RSB:宇賀神3
RCB:岩波4
LCB:槙野5
LSB:山中6
MF
RDH:伊藤17
LDH:阿部22
RSH:明本15
LSH:汰木24
OH:小泉18
FW
CF:杉本14
レッズ×FC東京 戦術レビュー&データ集
-FC東京スタメンと基本布陣-
監督
長谷川健太
4-1-2-3
GK
波多野13
DF
RSB:中村37
RCB:渡辺4
LCB:森重3
LSB:小川6
MF(逆三角形)
DH:アルトゥール・シルバ2
RIH:東10
LIH:安部31
FW
RWG:渡邉
CF:ディエゴ・オリヴェイラ
LWG:レアンドロ
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-監督談話試合前-
-どんなサッカーを見せたいですか?
浦和レッズ:ロドリゲス監督「攻撃的なサッカーを見せたい。自分たちでボールをもって、相手ハーフに押し込んでプレーしたい。自分たちのボールでないときは早く奪いに行く。決定機をたくさん作る。相手のカウンターを阻止する。質の高い前線の選手がいる。エンターテインメントだけなく勝利を届けたい」
―どのようなサッカーをピッチで表現したいですか?
FC東京:長谷川監督「アグレッシブに戦っていきたい。浦和も新監督を迎えて、浦和のサッカーをホームでというところで、やってくると思う。我々も受けるのではなく、アグレッシブに戦っていければと思っています」
レッズ×FC東京 戦術レビュー&データ集
-監督談話ハーフタイム-
浦和レッズ:ロドリゲス監督
「前からいく。大事なのは失点しないこと。続けていこう」
FC東京:長谷川監督
「前線でしっかり起点を作る。守備は最後まで集中して粘り強く」
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-監督談話試合後-
―勝ち点1をどう評価するか?
浦和レッズ:ロドリゲス監督「率直に悔しい。ただいい試合をした。点もそう。あらゆる部分で狙っていたところを表現できた。今回のFC東京との試合でより勝利にふさわしい試合を見せることが出来た。追加点が入ってもおかしくないシーン、健勇がとってもおかしくなかった。彼らのFKから決められたのは勝ち点を落とした。悔しい。チームのパフォーマンスや戦うところは満足している」
―FC東京のプレスをどうかいくぐるかがポイントだった
浦和レッズ:ロドリゲス監督「彼らが前からかけてくるだろうと思っていた。そこを上手く突破できたと思っている。そこがこの試合のキーだと思っていた。悔しくて、勝てるところを最後のところでこぼしてしまった。繰り返しますが選手たちのパフォーマンスはすごくよかった」
FC東京:長谷川監督「今日の展開的には勝ち点1で御の字。」
ー見ている分にはポジティブな面も。
FC東京:長谷川監督「いや今日は内容的にひどすぎた。ミスも多かった。展開的にもセットプレーでとられて難しい展開。埼スタで開幕戦、浦和のホームということを考えて、新監督でやる気に満ちている。チームとして難しいところ、展開も難しい、内容も芳しくないなかで勝ち点1をもぎとったというか。プラスに考えていきたい。」
ー選手交代。改めて狙いを
FC東京:長谷川監督「ディエゴはケガの影響もあって。本調子でないのもわかっていた。使っていきながら、コンディションあげていってもらいたい。エースなので。状態を観ながら。今日はなかなか前線に起点を作れなかったので」
ー永井選手投入でプランは?
FC東京:長谷川監督「まぁそのぐらいのメンバーは今年はいるので、いろんな状況に対応していきたい」
ー今シーズンに向けて
FC東京:長谷川監督「開幕戦は大体いつも、去年は珍しく勝利でしたが、勝利できないのが常なので。勝ち点1はポジティブに捉えてホームで勝利目指して戦っていきたい」
レッズ×FC東京 戦術レビュー&データ集
-ハイライト試合経過-
結果は1-1の引き分け。
得点者は阿部選手(浦和レッズ)と森重選手(FC東京)。
前半5分、山中選手のインターセプトから小泉選手が反転して前を向き、杉本選手にラストパス。
PA左からのシュートはゴール…と思いきや、このラストパスで杉本選手がほんの数CMオフサイドポジションにいたことが判明し、VARによりゴールは取り消し。
その後はポゼッションを高める浦和と、守るFC東京といった構図になりました。
FC東京は主に左から崩そうという意図が見え、攻撃は4-3-3、守備では4-4-2と可変システムで対応します。
対する浦和は槙野選手を中心にFC東京のトリデンテを抑えて4-2-3-1の3のゾーンにあたる小泉選手や明本選手にいい形でボールを預けようという展開。
後半に入ると浦和は小泉選手が中盤により降りてきて、空いたスペースを両SHが狙うという形が徹底され、ゴールに迫ろうとしますが、最後の崩しが足らず、決定機を生むことができません。
FC東京も交代選手を投入するものの、劇的な改善には至らず。
その中でコーナーキックの混戦からこぼれてきたところを阿部選手が蹴りこんで浦和レッズが先制。
その後も追加点が入ろうかと言うシーンもありましたが、得点には至らず。
その中で与えた浦和にとっての左サイドからのFKを、途中交代で入った三田選手がファーサイドに蹴ったボールを、森重選手が頭で合わせて同点に。
その後も勝ち越そうとお互いに知恵と死力を尽くしましたが、1-1で勝ち点1を分け合いました。
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-レッズまとめ-
リカルド監督:タッチライン際でアツく声を出す仕草はレッズサポからも支持されそうです。チームをほぼ1から作り直している状況でルヴァンカップ王者相手に、今シーズンの希望を見出す内容でした。
GK
西川選手:相変わらずの美しいフィードで展開に大きく貢献しました。失点シーンはややノーチャンス…。
DF
宇賀神選手:前半から持ち運ぶ、繋ぎに参加する、相手をはがすなど攻撃への関与が昨年から大幅アップしました。後半は前の明本選手が中に入ったために大きなスペースが出来たため、更に行動範囲が広まるがそれでもパフォーマンスは安定していました。
岩波選手:対角線の長いボールで山中選手へボールを配給するなど攻撃でも活躍しました。浦和のファンダイク目指してこれからも期待です。
槙野選手:レアンドロ選手への対応が落ち着いていて、この対応の安定感がチーム全体に落ち着きを与えました。対人では基本的に負けず。コーナーから惜しいヘディングシュートも放ちました。
山中選手:先制点疑惑のシーンでのアシスト前は山中選手のインターセプトとパスから。数的同数の状況で前にでる判断が素晴らしかったですね。チームトップのスプリント回数28回を記録。
MF
伊藤選手:敢えて遅いバックパスを入れて相手を食いつかせるなど、パスに意図をこめて両チームを動かせるクォリティ。後ろから来たボールをダイレクトで前につけられるスキルも披露しました。守備でも無理がきき、チームトップタイの11.4㎞の走行距離とチームトップのパス本数66を記録。
阿部選手:相模原の練習試合から変わってDFからのビルドアップに参加する役を。正真正銘の先制点はこぼれ球を押し込む形。美しいゴールではないかもしれませんがキャプテンとして決めるのは大きいですね。
明本選手:前半29分に森重選手と入れ替わったシーンなどJ1選手と互角以上のデュエル。守備でも小川選手を自由にさせませんでした。後半は小泉選手が落ちて出来たスペースに入り込んで、杉本選手と3トップのようなシーンも。チームトップタイの11.4㎞の走行距離を記録。
汰木選手:左でのボールキープや一瞬のタメで山中選手や、反対サイドの明本選手の斜めの上がりの時間を作りました。後半は小泉選手が落ちて出来たスペースに入り込んで、杉本選手と3トップのようなシーンも。
小泉選手:先制点と思われたパスは最高でした。相手の矢印の反対を取るタッチでその後も落ち着きをもたらしました。左右両利きなんじゃないかと思わせる持ち方とパフォーマンスを発揮(プレースキックでは右、流れでは左)。前半だけで34本のパスは両チームトップ。後半は意図的に落ちていって、空いたスペースに明本選手と汰木選手を入らせるなど臨機応変な対応も。
FW
杉本選手:先制点かと思われたの前の向き方で勝負あり。得点したかと思われた直後の口元は「良かった」に見えましたが…29分のチャンスはミートしたかった…。
途中交代
RSH(LSH)田中選手:PA角からのシュートは惜しくもコースに飛ばず。ボール奪取など積極性を見せました。
DH柴戸選手:コーナーからの逆襲を止めるために食いつき過ぎずに冷静に対処しました。
OH武田選手:同点後の投入で積極的にボールに関与。よりゴールに近いところでプレーさせてあげられれば…。
守備時は4-4-2となって、FC東京と似た形でブロックを敷いて守りました。
ポゼッションにこだわりすぎず、相手の状況を見てワンタッチやシンプルに繋ぐシーンもあり、バイタルでワンタッチが連続するシーンも。
前半のやり方で崩しきれないと判断するや、小泉選手が下りてきたところを明本選手&汰木選手に使わせるなど工夫のバリエーションが出てきたことも今シーズンの展望が明るくなりそうです。スタッツとしても525本のパスと79%のパス成功率を記録しています。
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-FC東京まとめ-
長谷川監督:前半で渋滞気味だった攻撃陣を選手交代でギアチェンジ。交代投入の三田選手がFKのアシストを見せて交代策的中しました。先制点を失うも比較的早い選手交代が勝ち点1を呼びこみました。
GK波多野選手:前半終了間際の繋ぎのミスは失点してもおかしくありませんでした。失点シーンは最初は決死のセーブを見せ、その後も杉本のヘッドを片手で止めるなどセーブで貢献しました。
DF
RSB中村選手:マッチアップする汰木選手を自由にさせない粘り強い守備。前半だけで5.9㎞の走行距離を記録。後半は勢いにのる汰木選手の対応にやや苦戦しました。
RCB渡辺選手:攻撃が左に寄る傾向がある中で繋ぎのメインは森重選手とする役割分担が明確で、シンプルな繋ぎに徹しました。
LCB森重選手:質の高いフィードボールは健在。左に寄り過ぎたときは大きく右に振って渡邉選手や中村選手を使いました。三田選手からのインスイングのボールに上手くヘディングで合わせて同点ゴール!
LSB小川選手:前のレアンドロ選手及び安部選手が近くに来る為、ショートパスを多用して繋ぎに関与しました。もう少しスペースがあれば…。
MF
DHアルトゥール・シルバ選手:繋ぎに変化をつけようと2CBの間に落ちてボールをおちつかせたり、CBの前に立ったりと工夫のバリエーションを見せました。
RIH東選手:トリデンテに裏を狙わせるボールを使おうと徹底していました。ポジションチェンジも頻繁。
LIH安部選手:前半18分、45分のインターセプトのように高いインテンシティーでチームに貢献。前半は立ち位置が左に傾倒し過ぎてしまったようにも見えましたが…。後半にポジションが変わっても守備への貢献度は変わらず、対人の強さも見せて、近くの明本選手を自由にさせず。
FW
RWG渡邉選手:J1デビュー。単騎突破が求められる役割で奮闘しました。森重選手からの長い斜めのボールがややイーブンになってもゴール方向に向かうなど気持ちを見せてくれました。前半だけで走行距離6.1㎞とスプリント回数16回を記録。
CFディエゴ・オリヴェイラ9:槙野選手の対応を観て、ポジションを槙野から遠いところに変えてレアンドロ選手と左サイドに重心を作ろうと奔走しました。コンディションもあり前半だけで交代。
LWGレアンドロ選手:ディエゴ選手と協力して左サイドを崩そうと試みました。やや渋滞気味でもあり前半走行距離4.9㎞とスプリント11は少し物足りない気も、後半から2トップに変更でやや復活。
途中交代
CFアダイウトン選手:バイタルエリア付近まで戻って守備に加わるなど貢献する姿勢が目立ちました。シュートも意欲的に放ちました。
RCF永井選手:ケガから復帰。前日の山根選手が見せたキックも披露。攻撃に切り替わった瞬間の爆発力は流石でした。
RSH三田選手:山中選手とのマッチアップとなり、いい形でボールを受けようと試みました。殊勲のFKで同点ゴールをアシスト!
RDH青木:古巣対戦。攻撃時はボールホルダーの斜め前や斜め後ろに立って常にサポート。ボールホルダーを立ち位置で助け続けました。
CF田川選手:永井選手を上手く使おうとパスのタイミングに工夫を凝らしていました。
守備時は4-4-2(レアンドロ選手、オリヴェイラ選手を残して、安部選手をLSH、渡邉選手をRSHに落とす)でレッズのパスを寸断しようと狙っていました。
永井選手投入後は攻撃時も4-4-2に変更。永井選手とレアンドロ選手の2トップにアダイウトン選手をLSH、東選手をRSHへと変更、安部選手とアルトゥール・シルバ選手でダブルボランチを形成。
田川選手投入後はまた3トップへ。交代選手が結果を出しました。