社会学とは?就職等の役に立つか?

新たに社会学を学ぶことを考えている人へ社会学の概要をご紹介!向き・不向きについても考察してみます。

社会学とは?就職等の役に立つか?
-社会学について-

社会学を学んでみたい、或いは存在を耳にした人は多いと思います。
そんな人に社会学とは何かを楽しくご紹介します。

かみ砕くと、
「(社会に生きる)人間の思考・行動(+様式)が、何故発生したのかを研究する学問である」とここでは紹介したいと思います。
もし世界の終わりが来て、人間が最後の一人になってしまったら社会学は終焉を迎えます。
が、それまでは社会学は存続すると言えるでしょう。

仮にここで、「わかりやすく言えば、『社会学とは社会を学問するもの』です!」なんて言ってら「何言ってるんだ?」ってなるでしょう。
そして実際問題、社会学を教えている教員たちも「社会学とは?」と訊かれて上手に答えられる人たちはあまり多くありません。
これが「社会学ってなに?」となる原因の1つになっているような気もします。

例えばこんな風に表現している教授がいます。

社会学とは、社会構造や社会関係の生成、存立、変動を、主に人々の行為・相互行為、それらを規制する文化、さらにその他の客観的諸条件を関連付けながら研究する社会科学の一分野であると言っておこう。
宮島喬『現代社会学 改訂版』宮島喬編ほか,有斐閣,1995年

んー、なんのこっちゃ。
或いはこんな風に表現している教授も。

社会学とは、人間の社会生活に関する学問である。私たちが社会生活を送るとき出会う様々な出来事やその出来事を含む諸現象、あるいはそこで生じるさまざまな問題こそが、社会学の研究対象である。このような社会学の学問的性格は、社会学に、行為とその意味的理解をめぐる問題を考察することを要請してきた。
江原由美子『現代社会学 改訂版』宮島喬編ほか,有斐閣,1995年

最初のよりは少しわかりやすくなったでしょうか。
文章を追うごとにわかりにくくなっていきますね…(笑)
この本が一応、社会学初心者に対して推薦されている本のはずなんですが、この説明が社会学初心者に対してされるわけです。
これから学ぶ人にとっては中々ハードルが高い。

社会学とは?就職等の役に立つか?
-社会学の起源

他の学問に比べて、(例えば政治学とか経済学とか哲学とか数学とか)
社会学が登場してきたのはかなり遅く、フランス人のコントが「社会学」という言葉を作ったのが1830年代と言われています。
下手すると2000年程遅い学問なわけです。

何故この頃発生したのかというと、産業革命を経て、人々がそれまでとは異なる人たちと触れることで、
「なんでこいつら自分たちと違うんだ?」
「そもそもなんで自分たちはこうだったんだ?」
という疑問と問題が湧きだしたからだと言われています。
そのために今までの学問を横断的に考えて「当たり前と思われてたことが、何故当たり前だと思われていたか」
なんてなことをやり始めたわけです。

社会学とは?就職等の役に立つか?
-役に立つ道筋-

基本的に「学問が急に何かの役に立つ」なんてことはありません。
私の好きな教員が、
「学問は農道沿いにある、無人の野菜直売と一緒」
「お好きな人はどうぞお持ちください、良心の範囲で報酬を」
「その野菜がどんな風に貴方の血肉になるかはわかりません、どんなお役に立てるのかはわかりません」
ってなニュアンス(意訳も含んでいますが)のことを話していたのですが、まさにその通りです。
が、そんなことを言ってしまうと元も子もないので列挙してみます。

・当たり前と思われていることを検証する癖と方法を身に着けることができる
・実際のデータに直面する癖とそのデータを検証する方法を身に着けることができる
・社会科学の実験がどういうものかを体験することができる
・海外の高等教育修了者と話が合う

大雑把なところではこんな感じでしょうか。
具体的なところに落とし込むと、
・上司と部下の意思疎通が出来ないコミュニケーションが何故発生するのかを検証できる
・マーケティング調査方法を身に着けることができる
・日本と外国の違いに敏感になり、何故違うのかを調べる癖がつく
・海外で教育を受けている人たちにとって社会学はすごく興味があるらしく、専攻の話になると「どんなことやってた?」と必ず訊かれて質問攻めに遭う

…まぁ、こう書くと良さそうですが、
一方で「当たり前のことを疑う」癖がついているせいで普通の人からすると、
「なんでそんな当たり前のことを気にするんだ」と、少し変人扱いされてしまうので、
その辺の出し方はケースバイケースが一番ですね。

社会学を専攻していた学部を卒業する人たちの就職先に、特別な傾向はあまり見えません。
社会学の守備範囲が広いからなのか(?)、幅広い業界・職種に就職していきます。
昔は出版社や放送局、新聞社などのマスコミに就職する人が多い傾向もあったようですが、
それこそ社会情勢をよく反映して、そのときの人気就職先に比例して人が集まる傾向にある気がします。
当然大学やその学部の構造にも依存するので、あまり大きな傾向はありません。

社会学とは?就職等の役に立つか?
-まとめと推薦図書-

触れたことがないと、とっつきにくい社会学ですが、いざ始めてみると、
「なんでもいいじゃん」と高をくくれるようになります(微違)。
なんでも学問にできる分、そのメソッドは自分で開拓しないといけない部分も多分に占めることが多いですし、指導教授も少なかったりします。
その辺も自助努力ということになるかもしれません。

学部生にビギナーで推薦しやすいのは下記の著書ならびに著者でしょうか。

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書) Kindle版

現代日本フツーの恋愛―社会学的恋のすすめ (ワンブックス) 単行本 – 1996/6/1

反社会学講座 (ちくま文庫) Kindle版

考える社会学 ハードカバー – 1991/11/1

社会学の方法:その歴史と構造 (叢書・現代社会学 5) 単行本 – 2011/9/30

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。