清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕

2021シーズンのダークホースとなりえる清水エスパルスの戦力分析です!
中村憲剛氏もかなり注目しているようです!

清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-2020シーズン成績の振り返り-

順位:16位
勝ち点:28
勝利数:7
引き分け:7
負け:20
得点:48
失点:70
得失点:-22

クラモフスキー監督が志向した攻撃サッカーは失点がかさみ、平岡監督に交代してからは4勝2分3敗となんとか立て直し始めたものの、
失点70はリーグワーストの記録です。34試合で70失点ですから、毎試合2点以上失点していたことになります…。
FW陣はカルリーニョス・ジュニオ選手とジュニオール・ドゥトラ選手が攻守に渡って活躍を見せた(それぞれ29試合10ゴール、20試合6ゴール)ものの、
鄭大世選手やティーラシン選手が思ったような活躍を見せられずシーズンを終了してしまいました(それぞれ2試合0ゴール、24試合3ゴール)。
MF陣では西澤選手が10アシストを記録し、これはリーグ2位の成績で、シーズンを通して高いパフォーマンスを発揮しました(34試合4ゴール)。ボランチの竹内選手とヘナト・アウグスト選手も概ね安定した活躍を見せました。
DF陣はファンソッコ選手・立田選手・ヴァウド選手・エウシーニョ選手をそれぞれ個々で見ると奮闘しており、特にヴァウド選手は29試合4ゴールと個の力を見せました。
が、ボールの繋ぎ方や運び方に不安定さを見せ、守備の連係にも課題が山積した為に70失点を喫しました。GKも軸が定まらず合計4選手を起用して模索が続きました。
象徴的だった2020年13節でのフロンターレ戦では(0-5での敗戦)課題が全て出てしまった試合でした。中でも憲剛選手にビルドアップの不安定さを見抜かれ、狙われてゴールを奪われたシーンはチーム全体が大きなダメージを受けました…。
2020シーズン通算得点数はリーグで6位を記録しているので、守備さえ良ければ、、、と思わせるシーズンでした。

清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-移籍OUT-

FW:
ティーラシン(完全)→パトゥムU
ジュニオール・ドゥトラ(契約満了)→未定
川本(レンタル)→岡山

MF:
六平(完全)→北九州
西村(レンタル)→北九州

DF:
吉本(引退)
ファン・ソッコ(完全)→鳥栖
金井(完全)→甲府
伊藤(完全)→沖縄SV

GK:
西部(完全)→富山
ネト(契約満了)→未定
新井(完全)→秋田
梅田(レンタル)→岡山

守備陣を多めに放出しました。西部選手が移籍したのも時代の流れを感じます…。

清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-移籍IN-

FW:
指宿(完全)←湘南
チアゴ・サンタナ(完全)←サンタ・クララ
ディサロ(完全)←北九州
栗原(レンタル復帰)←沼津

MF:
中山(完全)←横浜FC
原(完全)←鳥栖
滝(レンタル復帰)←富山
成岡(昇格)←清水ユース

DF:
ウィリアムス・マテウス(完全)←コリチーバ
片山(完全)←セレッソ大阪
鈴木(完全)←大分
ノリエガ・エリック(レンタル復帰)←町田

GK:
権田(レンタル)←ポルティモネンセ
永井(完全)←北九州

2020シーズンJ2で18ゴールを上げたディサロ燦シルヴァーノ選手が加入。
懸念だった守備のテコ入れとして、トリニータのディフェンスリーダーだった鈴木選手、東京五輪世代で守備的なポジションなら様々な役割をこなせる原選手の2人を完全移籍で獲得しました。

清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-補強方針とピックアップ選手-

補強方針は前述した通り、いかに失点数を減らせるか。
その為に選手の補強はもとより、2021シーズンのエスパルスにとって一番大きなポイントは監督の招聘です。
大熊GM曰はく「攻守に主導権を握るサッカー」を標榜し、2020シーズンまでのセレッソを堅守のチームに育て上げたロティーナ監督を迎え入れました。
かつて東京ヴェルディも上位に導いたその手腕は最注目ポイントです。

また正守護神に日本代表の権田選手が加わりました。
懸念事項だったポジションをピンポイントで補強出来ていると言ってよいでしょう。
盤石な新戦力をそろえています。

また石毛選手がハムストリング系のケガによる長期離脱からも復帰しており、元々いた選手たちのベースアップも図られています。

清水エスパルス<選手・戦力分析・移籍情報>J1リーグ2021シーズン開幕
-まとめ-

2020シーズンとは顔ぶれが大きく変わり、
懸案事項だった失点数の多さがかなり改善されることが見込まれます。
ロティーナ監督による守備をベースとした大崩れしないサッカーが、新戦力に浸透したら2021シーズンの台風の目になる可能性が高いです。
ミリ単位で立ち位置を修正する作業をキャンプで反復しているようなので、シーズン序盤でどのようなチームパフォーマンスを発揮し、また更に修正していくのか、しっかり追跡していきたいと思います。
また立田選手、鈴木選手、片山選手のロングスローも武器になるかもしれません。片山選手のロングスローはタッチラインから、ピッチ幅の半分ぐらいまで飛ばせるので、左サイドでのスローインになったら注目していきたいところです。

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